ニュースリリース

【臨床+αスタッフ企画】 2014年第4回勉強会 「医療の質を改善できるプロフェッショナルの条件とは?-米国ボストンで医療管理者を経て次世代医療IT開発に携わる医師と考える-」のご報告

11月28日、東京駅近辺の会議室にて、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の一原直昭氏をお招きし、「医療の質改善」に関する勉強会を行いました。

一原氏は循環器医として勤務される中で「現場職員の努力で医療は改善できるか?」という問題意識から、ハーバード公衆衛生学修士課程へ進学、修了されました。その後同大学健康サービス部に組織管理フェローとして勤務され、現在同大学提携のブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究員として医療安全・患者参加・医療ITに関する開発プロジェクトに参加されています。

一原直昭  20141128全体
講師の一原直昭氏      勉強会の様子

勉強会では、医療の質改善時に組織が行うべき事柄について、禁煙の組み合わせ治療等、一原氏が取り組まれた具体例からお話いただきました。また医療現場の改善に貢献するために必要なコンピテンシーについて、ヘルスケアはシステムの中で行われるからこそ視点を広くもち、自ら行動し周囲とシェアをする+αの力が必要であるとお話をいただきました。更に一原氏は、そのための医療者の育成や生涯教育の多様性についても言及されました。

質疑応答では、医療現場や+αの場に所属されている社会人や学生から積極的な質問が続きました。例えば「人によって行動の動機付けが異なる中、どう人を動かせばよいか」という質問について、一原氏からは、質改善の行い手である組織を動かす際の順番・留意点について具体的な取り組み例からお話いただきました。また、「国によって医療の背景が違う中、他国のケースを日本でどのように活かすのか?」という質問については、国ごとの医療制度や文化の違いを「自然の実験」として活かす視点から、「環境が違うからこそ学べることはある」など回答いただき、一原氏の学びや経験の一部を共有する場にもなりました。講義が終わった後も質問が絶えず、参加者の学びを深める契機となりました。

次回第5回は、2015年3月7日に予定しております。当ホームページでも追ってご案内いたします。

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