ニュースリリース

~看護師交流会のご報告~

2月21日、横浜にて看護師を中心とした異業種交流会が開催されました。

看護師交流会報告

当日は関東地方を中心に、遠くは中国地方から計67名の参加者がありました。医療以外の幅広いジャンルの方々にも15名ほど参加頂き、看護師たちにとってもよい刺激を得る機会となりました。看護師側も、現役看護師だけでなく、学生、一般企業、研究分野、政治分野等幅広い背景をもった方々が集いました。

運営メンバーと10名ほどの代表者の自己紹介以外は自由な交流だけ、というシンプルなプログラムでしたが、会が終了しても帰る気配もなくあちらこちらで話が弾んでいるというほど、盛況でした。みなさんの活き活きした、嬉しそうな表情が印象的でした。

看護師交流会運営メンバー
運営メンバーの4人
左から川添、井出、平間、窪田

以下、運営メンバーからの感想です。

「看護職を主体とした異業種間の意見交換を通して参加者が新たな刺激を持ってお帰りいただけたと実感しました。また、企画を通して私自身も成長する機会となりました。今後ともこのような企画を継続していけたらと強く思っています。」(窪田)

「いつの時代も、社会が大きく動く時のその原動力は、志を共にする人々が集い話し合う『場』そのものでした。今回の『場』は、看護問題に関する総合的でリアルな情報を交換し、個々人の問題意識を互いに明確にし合い、次なるアクションを導き出す作用があるものでした。」(川添)

「交流会を通して、看護の中での立場の違いを越えた繋がり、看護の良さを異業種に知ってもらう機会、若い看護師がお互い切磋琢磨出来るような関係作りが出来たと実感いたしました。この会に御参加者下さった皆様、また支えてくれたメンバー、ボランティア、関わって頂いた多くの方の御尽力によるところが大きいと思います。心より御礼申し上げます。」(平間)

最後に、臨床+αから今回の運営メンバーとして参加したきっかけや交流会に込めた願いについて、ご紹介させて頂きます。

【交流会のきっかけ】

昨年末に、今回の運営メンバーのひとりから突然、「色々な人の交流会をしたいので一緒に主催してくれないか」という依頼を受けました。最初は主旨が分からず困惑しましたが、医療界をよくしようと自己研鑽するひたむきな仲間からの依頼だったので、何か背景があるのだろうと考え、理由を尋ねました。すると以下のような返事を頂きました。「ある会で色々なジャンルの方と話をする機会を得、看護が持つ封建的な面や新たな可能性を感じる事ができました。また肌で異業種の方と触れ合うことで、新しい価値観を考える事ができました。このような機会を、僕達の世代やさらに若い世代の人に感じてもらいたい。・・・誠に甘い考えですが、一人でも多くの人が幸せと思える町を作りたいと本気で考えております。」
この主旨に賛同し、運営メンバーのひとりとして企画から参加させて頂く事になりました。

【臨床+αメンバーとして、看護師交流会に込めた願い】

臨床+αでは、医療者の職種を問わず、「+α」なキャリアアップを応援しています。

この「職種を問わず」という点が、我々が大切にしているひとつのポリシーです。日本の医療界は大きな課題に直面していますが、この課題を何とか乗り越えていくには、医療に携わる様々な職種で共に協力し合う必要があります。職種を越えて協力し合う時、そこには必ず利害関係が生じるため、「歩み寄り」の姿勢をもって協力していかねばなりません。この「歩み寄り」は全ての職種に対して求められることだと思います。例えば医師から看護師というだけでなく、看護師から医師への歩み寄りもまた、同じように大切です。

実は後者の方が気づかれにくく難しいのではないか、そこには何らかの手当てが必要ではないか、ということを常々感じていました。看護師は生来医師の指示の下に行動する職種ですから、権限ある医師がこうすべきだ、という考えが先に立ってしまいがちです。医師も責任感が強いので、自分たちで解決しなければと思う、そのような様々な要因があるのだと思います。また職種を越えて交流する場を設けると、看護師はなぜか遠慮する傾向があることも課題として認識していました。

そこで看護師が率直に話しやすい環境を作り、積極的に意見交換し共感を得て自信を増せば、職種を越えた交流の場に集う仲間も増えるだろう、その中で看護師からも何かできるということを感じ取り、積極的に歩み寄ろうとする動きが広めやすくなるだろう、という考えに至っていました。

今回の運営メンバーのような活力ある看護師仲間と出会い、臨床+αの他メンバーからも応援をもらいながら、思ったより早く夢が形になりました。第一歩に過ぎずこれからが肝心ですが、想像以上に多くの仲間が既にいることが分かり、次のステップへの活力を頂くことができました。

職種を越えて協力し合う仲間が看護界から一人でも多く育ち、医療界でバランスのよい話し合いがなされていくように、この交流会が役に立てばと願います。
今回サポート下さった全ての方々に、心から感謝申し上げます。

文責:井出恵伊子

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