臨床＋α

２０１２年１０月２０日に日本赤十字看護大学にて臨床+α勉強会を開催し、２１人の方に集まりいただきました。今回は、学生向けとして学生スタッフが中心となり企画いたしました。

講師として、シンガポールで臨床医としての勤務経験を持ち、現在は＋αとして医療政策・医療経済の分野でご活躍されている中田健夫先生をお招きし、２部構成にて開催いたしました。また中田先生は臨床＋αのホームページにて、学生インタビューの記事でもご協力をいただいております。

今回の勉強会では、学生の参加者の他に、臨床医の方やシンガポールで実際に勤務された経験がある方の参加もあり、学生の勉強会とも一風変わった雰囲気の中で行われました。

１部では、シンガポールの国の紹介から始まり、日本との比較を行いながらシンガポールの医療制度についてのレクチャーをしていただきました。

そして２部では、１部の話を踏まえ、現在の日本の問題点についてお話しされました。「日本の医療費について」「医者不足について」「機会均等と私立大学・国立大学について」「自由標榜制について」「日本でのGeneral Practitionerについて」など多くの話題をお話しされ、先生自身の考えを提示した後に参加者の考えを言うというスタイルで行われました。

最後の質疑応答では、様々な議論が飛び交い、終了時間過ぎても皆様のお話が止まらない程の盛況ぶりで、スタッフ・参加者ともに有意義な勉強会となりました。アンケートの結果では、「合理的なシンガポールの医療制度が新鮮だった」「日本とシンガポールを比較することで日本の問題点がとてもよく分かった」などの意見をいただき、主催者側としては、参加者の方は多くの発見があったと感じました。

また、「医療者のキャリアアップ」「医療ビジネス」「臨床留学・研究留学」などの内容の勉強会に参加してみたいとの参加者の声があり、臨床＋α学生スタッフでは、今後もこのような将来の＋αを目指す方のための勉強会やセミナー設けていきたいと考えております。

最後に、今回の勉強会で講師を担当された中田先生、御支援頂いた臨床＋αスタッフの方々、ご参加して下さった皆さま方に厚く御礼申し上げます。